アンドロイドとiPhone比較(2012年2月)

「Android(アンドロイド)」のスマートフォン(スマホ)や携帯電話が、最近ますます話題にのぼるようになりました。2011年以降、すべての携帯電話事業者から「アンドロイドのスマートフォン」が発売され、一気に広まりました。

アプリや性能

iPad(アイパッド)のiOSと両頭

アンドロイドは、アップルのiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)に使われているiOSとともに、スマートフォンやタブレットを語る上で欠かせない存在です。性能や料金、アプリなどの最新事情を解説します。まずはアンドロイドとは何なのかというお話から始めましょう。

スマートフォンが有名

アンドロイドというと、高機能携帯電話「スマートフォン」(スマホ)や板状の情報機器「タブレット」が知られていますが、実際は様々な分野で採用されています。

アンドロイド携帯とは

アンドロイドとは、デジタル機器向けのOSと、それに付属する基本的なアプリや専用ネットサービスを含めた「一式セット」を指します。ネット検索などでおなじみのグーグル(Google)が開発し、無償で公開しています。OSそのものの名もアンドロイドです。

ブラウザー

グーグル(Google)がアンドロイドを開発したのは、パソコン以外のデジタル機器に、最新かつ標準の規格に基づいたネット接続機能やブラウザーなどを提供するためです。

グーグルマップ、Gメール)、ユーチューブ

グーグルは検索だけでなく、地図(グーグルマップ)、電子メール(Gメール)、動画配信(ユーチューブ)など、多様なネットサービスを提供しています。高度なネット利用を可能とするアンドロイドの搭載機が増えれば、自社サービスの潜在顧客が増えるのです。

クラウド

インターネット全体を見ても、2000年以降、「ウェブ2.0」や「クラウド」といったキーワードで、ネットサービスを活用して、メールや地図を利用する方法が広まりました。ただこれらも、スマートフォンやタブレットが一般化するまでは、パソコンでしか活用できませんでした。

通信機能や操作性

パソコン以外の機器は、ブラウザーの表示能力が貧弱だったり、通信機能が劣っていたり、操作性が悪く使いにくかったりしたからです。

Googleは、「一式セット」のアンドロイドを無償提供することで、スマホ機器メーカーの採用を促し、先端サービスを利用できるデジタル機器を増やしたいのです。

地図アプリ

もちろん損得勘定抜きではありません。最新規格に対応する高性能なブラウザーはグーグルのサービスも使いやすくします。グーグルマップを使う地図アプリも用意するなど、様々な手を打っています。

Google Play

またアンドロイド用のアプリを配布する公式サービス「アンドロイドマーケット」(Google Play=グーグルプレイ)を運営して手数料を得たり、アンドロイド搭載機向けの広告配信サービスも手がけたりしています。マーケットでは、アプリだけでなく映画などのコンテンツ配信も始まりました。

アイフォーンとの違い

このアンドロイドとよく比較されるのが、アップルが開発したiPhone(アイフォーン、アイフォン、アイホン)などの製品群です。

タッチ画面

アンドロイドとiPhoneは、タッチ画面を基本とする操作体系だけでなく、最新規格に対応するウェブブラウザーを搭載し、さらに自社でアプリやコンテンツを配布する仕組みを提供するなど、共通点が多くあります。

アップルが支配

アンドロイドとiPhoneの大きな違いは何でしょう。アップルは、自社製品(機器)の魅力を維持し、収益を高めるため、広範に自社の支配力を維持しています。一方のアンドロイドは対応機器メーカーを増やす必要もあり、メーカーごとに独自性を出せる、より自由度の高い環境となっています。